【ドラマ「春になったら」と社会保険の給付(その1)】Zoom対応の社労士事務所|ツインシティズ社労士事務所
2024/01/22
先週の月曜日から、フジテレビ系列で「春になったら」というドラマが開始しました。午後10時放映です。
このドラマは、奈緒さん演じる瞳と木梨憲武さん演じる雅彦の父娘の3ヶ月間をテーマとしたドラマです。
今年の元日に両者が大切な話があると言うところからスタート。
瞳は3ヶ月後に結婚。その一方で雅彦はステージ4の膵臓がんで余命3ヶ月。
「生と死」をテーマにしながらもシリアス一辺倒ではなく、笑いあり涙ありのドラマです。
(公式ホームページはこちら)
さて、「生と死」を取り扱うということでこのドラマでは社会保険の給付対象となる出来事がちりばめられてますので、社会保険の給付に関する話をしていきたいと思います。
今回は、第1話で助産師として働く瞳の助産所で出産のシーンが出ますので、出産に関する保険給付の話をします。
(1) 出産育児一時金
病院で出産するにせよ、助産所で出産するにせよ、出産にも費用が掛かります。
その費用を補填するために健康保険等の公的医療保険では出産育児一時金の支給があります。
支給対象となる出産は、妊娠4か月目(妊娠85日目)以降のものであれば生産、流産、死産を問わず支給されます。
金額は、かかった病院や助産所が産科医療補償制度に加入している場合は一児につき50万円ですが、そうでない場合は一時につき48万8千円となります。
産科医療補償制度とは分娩に関連して発症した重度脳性麻痺に対する補償や支援を目的としたものです。
(詳細はこちら)
従来は、一旦病院や助産所の費用を全額支払い、その後に出産育児一時金を申請する方法しかありませんでしたが、現在では直接支払制度や代理受取制度により病院や助産所が出産育児一時金を受け取り、出産する側は差額だけを支払えばよいケースが増えてきています。
直接支払制度や代理受取制度については、病院や助産院で確認しておくとよいでしょう。
(2) 出産手当金
こちらは、出産するお母さんが働いていて健康保険に自ら加入している場合に支給されます。
出産時には産前産後休業を取得しますが、その間は給料が出ない会社も多いため、健康保険から所得補償として支給されます。
1日当たりの金額は、大雑把に言うと月給を30で割った額の3分の2になります。
(詳細は、こちら(全国健康保険協会のページ)でご確認ください)
申請のタイミングは産前産後休業が終わって一度に行うこともできますし、休業期間に発生した賃金の締切日のタイミングでその都度することも可能ですが、個人的には1回目の申請は出産直後の賃金締切日のタイミングで行うのがお勧めです。
出産手当金の支給申請には、医師や助産師の証明が必要になります。
産前に第1回目を申請した後で出産予定日と出産日がずれてしまった場合、もう一度証明をもらう必要がありますが、出産日後に第1回目の申請をする場合、証明は一度で済みます。
このドラマに関連しての社会保険からの給付については、とびとびになると思いますが、ジャンルを絞った上で数回に分けて解説していきたいと思います。
今回は最初ということで、出産に関するトピックを上げました。
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